吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。1月2日(土)の放送では、獅子頭(ししがしら)職人の知田善博さんにお話を伺いました。
一つひとつ獅子頭職人による手づくり
石川県・加賀地方に伝わる伝統芸能。町をあげて繰り広げる豪勢な獅子舞は、「加賀獅子(かがじし)」と呼ばれています。
獅子の頭「獅子頭」は、町の守り神。金沢市では、現在も町ごとに獅子頭が大切にされていて、その数は優に200以上を超えます。
地元の霊峰・白山のふもとに育つ桐の原木から、1刀1刀、心を込めて手づくりの新しい獅子頭を彫り上げるだけでなく、過去に作られた獅子頭の修繕もおこなっています。
桐の原木の断面
獅子頭をつくり続けて40年になる知田さんは、「加賀獅子の場合は、“隣の町に負けたくない”とか“おらが町の獅子が1番かっこいい”ってみなさん思っているんですね。それをつくってあげなきゃいけないので、1頭1頭、大きさも色も形もみんな違います。それを直していくのも僕の仕事です」
古いものになると、400年ぐらい前のものもあるという獅子頭。数あるなかから見ていくと、つくった職人さんやその職人さんの性格など、いろいろなことがわかると知田さん。
獅子頭をつくり続けて40年
「本当に面白いなあと思っているんですが、職人は僕しか残っていません。うちには息子がいて、もう1人若い弟子もいますが、次の世代になんとか引き継いでいかなければいけないなという思いですね」
災難をくいとめる守り神であり、縁起物としても親しまれている「加賀獅子頭」。大きな口を開けて、困難な時代の厄災をパクパクと食べてもらいたいですね。
守り神「加賀獅子頭」
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/