山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。11月21日(月)の放送では、古舘伊知郎さんをゲストに迎え、お送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、古舘伊知郎さん
古舘さんがひとりでしゃべり倒すトークライブ「古舘伊知郎トーキングブルース」。今年も12月3日(土)に開催されますが、このトークライブで常に意識しているのは「兼ね合い」と古舘さん。「(話す内容を)決めすぎると面白くなくなるし、ルーズなままで臨むと無駄な言葉が多く、何をポイントに話しているのか散漫になってしまう」と言います。
例えば、山の話の後に川、そして谷底、大海という流れは全部要素がつながっているためスムーズに言葉が紡がれるものの「トークライブはしっかり起承転結でやると面白くない。話がちょっとおかしいぐらい飛んだほうが(面白いし)、飛びながらもちゃんとわかるように伝えないといけない」と力説します。
それこそ、ショートケーキの話からロシアのウクライナ侵攻、さらには岸田内閣の話をした後にシュークリームの話というような「脈絡のなさが醍醐味」だと言い、それを可能にするのが「脳内に映像を作ること」。
例えば、ショートケーキの横にカンガルーが立っている絵を脳内に作ることで、2つをつなぎ合わせて展開していくそう。あえて飛ばしたフリをして、その後にショートケーキとカンガルーを少し出合わせるのもポイントで、そうすることでお客さんも和み、気兼ねなくカンガルーの話を突っ込んでいけるそう。
とはいえ、「会場の空気に乗りながら話を飛ばしていくのは難しい」とも。話の流れのほかに、その場の空気感やテンションなどもあるため、何を意識すればいいのか、れなちも悩んでいると、古舘さんは「基本的に、コンサートでもライブでもお客さんが完全な主役」と話します。お客さんが主役だからこそ、「暗がりのなかでも常に気配を感じるよう意識している」とも。
そんなライブイベント「古舘伊知郎トーキングブルース」は昨年、初の全国ツアーを開催。各地でご当地の話をして大好評だったものの、とりわけ難しかった土地があったようで、それはなんと「東京」。なぜなら「捉えどころがないから」と理由を語ります。
「メガロポリス」や「無国籍」など、苦肉の策で形容したものの「こじつけというか、地方のようにスッと入れない。無理矢理やっていて心苦しかった」と東京でのライブを振り返ります。
そして、今年はトーキングブルースの原点とも言える“言葉”をテーマに、一夜限りの開催となります。なぜ一夜限りかといえば「一発勝負、明日があるからとか逃げ場があるようではダメ。ぶっつけで追い込まないといけない。そうじゃないと新陳代謝ができないような気がする」と古舘さん。
もうすぐ68歳となるにも関わらず、今なお自分に厳しい姿にれなちは感服しきり。古舘さんからは「もはや“きゃりーぱみゅぱみゅ”が言いづらくなってきている(苦笑)」との言葉も。さらには「山崎さんがさっき、あまりにもきれいにスラっと(きゃりーぱみゅぱみゅと)曲紹介をしているのがムカついた(笑)」と笑いを誘いつつ、「僕は追い込まないとダメ。流れに身を任せていると怠惰になる」と自分を追い込み続ける理由を明かします。
もちろん、休みたくなることもあるそうですが、そうしたときも実況をし、“やるしかない!”と自分を突き放すようにしていると古舘さん。そうすることは、「今後、生きるうえでの極意だと思う」と言います。「悩み多き時代に自分を突き放す、何者でもなく自分をボーッと眺めるというのは大事だと思う」とも話していました。
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なお、12月3日(土)に有楽町よみうりホールにて開催される、
古舘伊知郎トーキングブルース「言葉 2022」の配信イベントの実施も決定! 配信日時は、12月5日(月)12:00~12月11日(日)23:59までとなっています。
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聴取期限 2022年11月29日(火) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/darehana/