ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。毎週月曜にお届けしている「SOCIAL LOCKS!」のコーナーでは、生まれた環境のこと、性のこと、障がいのことなど、周りとの“違い”について悩んでいるさまざまな10代の声を届けています。
7月25日(月)の放送では、「からだは女の子だけど、こころは男の子寄り」という15歳のリスナーから届いたメッセージを紹介。パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭が、個性を愛することの大切さと、女性の色、男性の色という固定観念で無意識に分けられている“カラー”について語り合いました。
ぺえ教頭とこもり校長
◆リスナー(15歳 / 高校1年生)から届いたメッセージ
――自分が望んでいる性と周りが見ている性、なりたい姿、やりたいことのすべてがかみ合っていない。正直、疲れてしまいます
僕はからだは女の子ですが、こころは男でも女でもない中性です。ただ、男の子寄りだと自分では感じています。なので、女の子とは思われたくないけど、男の子に見られるのは抵抗がありません。ただ、男の子になりたい、というわけでもありません。
そんな僕には悩みがあります。それはかっこいい物が基本的には好きなのですが、かわいい物も大好き、ということです。多くの人は、かわいい物が好きな人は、こころが女の子だと思っていると思います。ですが僕は、例えば動物の小物や地雷系ファッション(※モノトーンを中心とした黒系アイテムと、赤系アイシャドウのメイクが特徴のスタイル)など、かわいい物が大好きで、ときには「かわいい格好をしたい」と思うことがあります。
でも、僕の場合はこころは女の子じゃないし、かわいい物を買ったり身に付けたりすることで、「女の子みたいだ」と思われるんじゃないかと気になってしまって、自分の好きなことを思い通りにできていません。自分が望んでいる性と周りが見ている性、なりたい姿や、好きな物、やりたいことのすべてがかみ合っていないので、正直、疲れてしまいます。
からだは女の子でかわいい物が大好きだけど、周りからは女の子っぽいって思われたくないこころは男寄りの僕が、かわいい格好をしたいと思うのはおかしいことなのでしょうか?
◆こもり校長とぺえ教頭が思うこと
――「これが“個性”ということだよね」「絶対に変わらないでほしい」
こもり校長
こもり校長:からだは女性、こころはやや男性寄り、そしてかわいい物が大好き……これが(このリスナーの)“個性”ということだよね。すごくいいことだと思うけどね。
ぺえ教頭:絶対に変わらないでほしい。このままでいてほしい。愛せる物がたくさんあるってすごく素敵な人だと思うし、素晴らしい人生を歩める“鍵”だと思うの。いろんな物を愛せるわけじゃない? かわいい物、かっこいい物……それを差別せずにさ。
こもり校長:うん。
ぺえ教頭:だから私はそのままでいてほしいし、胸を張って生きていってほしいね。
こもり校長:俺も同じだったって言っていいのかわからないけど、小さい頃からピンクが好きだったの。もともと明るい色が好きで、蛍光の黄色とか、蛍光ピンクとかも好きだった。
ぺえ教頭:へぇ~!
こもり校長:でも学生の頃は“女っぽい”とか言われるから、ピンクの物は使えなかったし、ピンクの服も避けていたんだけど。でも、いつしか「それも自分じゃん」と思うようになって。それで女っぽく見られたとしても、それが小森隼の今の表現なんじゃないのかなって思って着るようになったら、(GENERATIONS from EXILE TRIBEの)メンバーカラーが偶然ピンクになったんだよね。
ぺえ教頭:ほぉ~!
こもり校長:そういうのって引き寄せるものだと思うから、教頭が言ったみたいに、自分の個性を愛して表現していったらいいんじゃないかな?
ぺえ教頭:あれってどう思う? トイレとかで、青いのれんが男で、赤いのれんが女というのは考えてみたほうがいのかな? そこは難しいよね?
こもり校長:でも、なくなってきている所もあるよね。色は一緒でマークだけを変えたり……でも、わかりやすい、というのがそもそもあるよね。
ぺえ教頭:そうなんだよね。
こもり校長:だから「青は男で赤は女」と意味を持たせちゃうことから離れた方がいい、ということだよね。
ぺえ教頭:なるほどね~、でも難しい!
こもり校長:そうだね。今回も声を聞かせてくれてありがとう。
ぺえ教頭
「SOCIAL LOCKS!」では、さまざまな声を募集しています。わかってほしいのにわかってもらえないことや、「もっとこうなればいいのに」と思っていることがあれば、
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超ダイバーシティ芸術祭「True Colors Festival」の新プロジェクト「True Colors CARAVAN」にて、「SCHOOL OF LOCK!」が「SOCIAL LOCKS!」の課外授業をおこなっています。名古屋、広島、札幌に続き、第4弾は8月14日(日)に大阪・グランフロント大阪 うめきた広場メインスペースで開催されます。
「SCHOOL OF LOCK!」からは、こもり校長とぺえ教頭が参加します。詳細は
「SOCIAL LOCKS!」の特設サイトをご確認ください。
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聴取期限 2022年8月2日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/lock/