吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。4月23日(土)の放送では、「LOCAL BAMBOO」代表の江原太郎(えばら・たろう)さんに、「延岡メンマ」についてお話を伺いました。
LOCAL BAMBOOが手がける「延岡メンマ」
森を育てる国産メンマ、「延岡メンマ」。
加工・販売を手がけているのは、宮崎県延岡市にある「LOCAL BAMBOO」という会社です。
代表の江原さんは、地元出身。大学進学を機に上京しましたが、30歳を過ぎて、“地元の農業をなんとかしたい”と考えたと言います。
延岡市は面積の8割が山林。そこで直面したのが、林のなかに“竹”が生え過ぎているという問題でした。
竹は成長のスピードが早く、森に入る日光を遮り、木々の成長を止めてしまうため、放置すると、森の生態系に影響を及ぼしてしまいます。
ですが、たけのこを採るだけでは、竹林整備にはつながりません。江原さんが、持続可能な取り組みとして考えたのが、国産のメンマづくりでした。
国産のメンマづくりで延岡の森の保全を
メンマの99%は、外国産。
そんななか、国産メンマを作っている会社を探し、毎週通い続け、知識と技術を磨き、メンマの新しい発信の仕方を模索した江原さん。
「メンマの使われ方というと、大体ラーメンの具材やおつまみで知られていますが、うちは消費量が上がることで、森が保全されて循環できると考えているので、主食であるごはんや、パスタやトーストに合うような味付けメンマを作りました」
トーストとの相性もバッチリ
商品づくりだけでなく、地産地消の学習と食育という観点からも、活動を展開している「LOCAL BAMBOO」。
「地元の小学生・中学生に向けて、学校給食で延岡メンマを提供したんですね。そのなかで、(生徒さんたちは)放置竹林や竹害という言葉も知らなかったり、メンマが竹で出てきていることも知らなかったんですよね」
江原さんには、メンマの原料や放置竹林の問題を知らずとも、美味しく食べて解決できるということを知ってほしいという思いがあります。
美味しく食べるだけでなく、課題解決も
日本中にある竹林は、人の手が加わることで新たな可能性を生み出します。
今後は、放置竹林で困っている人と一緒にご当地のメンマを作り、美味しく食べることで、森を守っていく活動を展開していきたいと言います。江原さんたちの挑戦は、これからも続きます。
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聴取期限 2022年5月1日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/