声優界随一のサイクリスト・野島裕史が、自転車をテーマにお届けしているTOKYO FMの番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。7月3日(日)放送のゲストは、
前回に引き続き、一般財団法人「日本自転車普及協会」の主幹調査役で、国内最大規模の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」大会ディレクターの栗村修(くりむら・おさむ)さんです。今回は栗村さんの「上半期の個人的ニュースBEST3」をお届けしました。
「M-1」出場に意欲を見せる栗村修さん(右)と、ツッコミを入れる(!?)野島裕史
◆栗村修、まさかの「M-1グランプリ」エントリー!?
野島:
前回は、5月に開催された「ツアー・オブ・ジャパン2022」を振り返りました。今回は栗村さんの「上半期の個人的ニュースBEST3」を伺いたいと思います。1つ目はなんでしょう?
栗村:「CYCLE MODE TOKYO 2022」(日本最大級のスポーツ自転車フェスティバル)が開催されたことを、1つ目に挙げたいと思います。
前回は「ツアー・オブ・ジャパン2022」の話をさせていただきましたが、やはり一番のトピックは「有観客」ということで、お客さんが戻ってきたことでした。
実はその前に、「CYCLE MODE TOKYO 2022」(以下、サイクルモード)でもたくさんのお客さんが集まって大盛況で開催されたと。しっかりと感染症対策がされたうえで、自転車が好きな人たちがリアルに集まって最新の自転車に触れられる空間を、これほどまでに待っていたんだなと、ワクワクしている人たちの姿を生で見たときのワクワク感は僕のなかでキャッチ―なニュースとして取り上げたい出来事でした。
野島:なるほど。僕ももちろんロードレースのファンですけど、自転車の造形のファンでパーツも大好きなので、最新のものを見るとテンションも上がりますし、そういった意味でも「サイクルモード」は欠かせないイベントの1つなので、僕自身も(開催されて)うれしかったですね。2つ目はなんでしょうか?
栗村:世界中で自転車ロードレースが再起動中!
野島:いいですね~、詳しく聞かせてください。
栗村:自転車ロードレースの本場ヨーロッパでは、コロナ禍に突入した2020年から、あらゆるスポーツと比較しても巨大なイベントを実行していたんです。ただ、ヨーロッパ以外の大陸、アジアやアメリカ、オセアニアなどのレースは、軒並み中止が続いたんですね。
ただ、そんななか徐々にヨーロッパ以外の大陸のロードレースも再始動していまして、「ツアー・オブ・ジャパン」は2021年、2022年となんとか開催できたのですが、3年間開催を見送っていたビッグレース「ジャパンカップサイクルロードレース」が、海外チームを招へいして開催する方向のようです。これは大きなトピックですね。
野島:これはロードレースファンとしては期待していたいですよね! うずうずと待っていたファンが大勢いると思います。
栗村:「ツアー・オブ・ジャパン」が有観客、「サイクルモード」もリアルでの開催が実現していますので、徐々に足元は固められてきていますから、秋の開催まで、今の(コロナが)落ち着いている状態が続いてくれたらと思います。「ジャパンカップサイクルロードレース」が開催されたのを見たら“戻ってきたな”という気持ちになりそうですからね。
野島:そうですね。栗村さんの「上半期の個人的ニュースBEST3」の3つ目は、なぜか番組側からタイトルが決められているようなので、僕から発表したいと思います(笑)。
栗村:そうなんですね!?
野島:3つ目は「私、栗村修は『M-1グランプリ2022』に出場します!」。このトピックについて、ぜひ詳しく教えてもらいたいと思います(笑)。
栗村:これは何かの間違いじゃないですか(笑)?
野島:いや、ちゃんと発表されているみたいですね。ネットニュースにもあがっていますし。
栗村:さすが、リサーチ力が高いですね。私は普段、自転車ロードレースの解説業をメインでおこなっていまして。これは「J SPORTS」というスポーツ専門チャンネルの企画なんです。
野島:えぇ!?
栗村:ですので、個人的にはあまりこの話題に触れていないんですよ。
野島:そうなんですね(笑)。
栗村:あるとき、番組出演のために、楽屋に入って打ち合わせをするタイミングで、プロデューサーさんと(ラジオDJでナレーターの)サッシャさんが先に入っていまして、何かいつもと違う雰囲気で「栗村さん、1つ相談があるんですけど……いいですか?」って。
それで、「『M-1』知ってます?」って聞かれたんですね。
野島:その振りは嫌ですね(笑)。それは「はい」って言うしかないですもんね。
栗村:僕もさすがに「M-1」のことは知っていたので、「はい」って答えた後、「『M-1』出ますか?」と(笑)。それも「はい」としか言えないような空気でして……正直、よくわからずに「はい、出ます」と答えてしまいまして。
野島:「ちょっと待ってください!」じゃなかったんですね。「なんのことですか?」でもなく、そういう空気だったんですね。
栗村:そうですね。何をするのかもよくわからずに、「はい」と答えた結果、後日、番組でも発表されまして。その後、「J SPORTS」の自転車ロードレース中継のファンの方々から賛否両論が……。
野島:否もあったわけですね!
栗村:ちょっと否のほうが大きかったですね(苦笑)。僕はよくわからずに受けてしまったんですけど、否(の意見)を見て、ようやく事の重大さに気づきまして。
否の声としては「そこじゃないだろ!」「芸人を舐めているのか?」など……僕は一切舐めているわけではなく、芸人のみなさんにはリスペクトしかないです。サッシャさんと私で、漫才師として「M-1」に出場するということの事実を初めて受け入れたのが、発表後の視聴者のみなさんの反応を見たときでしたね。
野島:すごく大変な状況で、自分が「M-1」に出るということを自覚されたんですね。
栗村:正直、現時点で、何をやるのかすらわかっていなくて。
野島:ネタは? フリートークでいくんですか?
栗村:それはさすがに無理ですよ。おそらく放送作家さんに考えていただくことになると思うんですけど……。
野島:でも、せっかくですから、自転車にまつわるお話をしたいですよね。「日本自転車普及協会」の主幹調査役としては。
栗村:スポーツ実況解説者の2人が大会に出るというのは前代未聞だと思うんですけど、「サイクルロードレースを知らない人に知ってもらう」という裏コンセプトがあるようなので、そこはブレずにしっかりとやっていきたいなと。
野島:サイクルロードレースファンの僕としても、それを前面に出した面白い漫才をやっていただきたいなと思います。
栗村:いつでも代わりますよ?
野島:いやいやいや! 絶対に嫌です(笑)。
栗村:野島さんさえ良ければ。
野島:丁重にお断りさせていただきます(笑)。
次回7月10日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、日本最高峰の公道サイクルイベント「富士の国やまなし 第18回 Mt.富士ヒルクライム」についてお届けします。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国23局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史
番組Webサイト:
http://www.jfn.jp/toj