ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。10月5日(水)は、THE BEATLESがデビューして60年の記念日ということで、『ビートルズNight』を開催。パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭によるビートルズの印象と、ゲストで音楽評論家の萩原健太さんによるビートルズが来日した当時の話を紹介します。
こもり校長:イギリスのロックバンド、THE BEATLESがデビューして、今日(10月5日)でちょうど60年! 60年前ということだけど、生徒(10代のリスナー)たちの親でもまだ生まれてないんじゃないかな?
ぺえ教頭:そうだね。
こもり校長:そして60年経ったいまでも、全世界にものすごい数のファンがいるというのがすごいよね。生徒のなかにもビートルズが好きな人がいるんじゃないかなと思って、今夜はビートルズのデビュー60周年を記念して『ビートルズNight』を開催します!
――ここで「Love Me Do」をオンエア
こもり校長:この「Love Me Do」が、60年前にリリースされたデビューシングルです。
ぺえ教頭:もちろん私も曲は知ってたけど、デビューシングルというのは知らなかった。おしゃれな喫茶店とか雑貨屋さんとかで、聴くイメージがあるかな。
こもり校長:そうだね(笑)。
――ビートルズをおさらい
こもり校長:ビートルズは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人組。1962年にレコードデビューして、解散したのが1970年。デビューしてからの活動期間は8年……!
ぺえ教頭:8年だけなの!?
こもり校長:はい。(校長が所属する)GENERATIONS from EXILE TRIBEだったら、解散して2年経ってます。すごいです。
ぺえ教頭:8年でこんな伝説になっているってこと!? ヤバいね。私は芸能界6年目だから、あと2年で引退だ。このまま2年続けても、世の中の人は私のことなんて知らないで終わるわ……(笑)。
こもり校長:しかもただの引退じゃなくて、レジェンドでの引退だからね。そして、この8年で発表された楽曲は213曲。オリジナル曲は188曲なんだけど、単純計算すると1年で23曲以上作っているってことだね。これは異常だよ(笑)。
ぺえ教頭:アーティストのあなたからしても?
こもり校長:だって普通に考えると、曲を出してプロモーションをガーンとするのって、だいたい1年で1回じゃん。それを23回やってるっていうことだから(笑)。
ぺえ教頭:下手したら、SCHOOL OF LOCK! にゲスト講師として1年に23回来るような……?
こもり校長:そうそう! そういうこと! そのぐらいすごいんだよね。
ぺえ教頭:(笑)。
こもり校長:しかも、ライブのみで演奏された未発表曲もあったりするから、それ以上の数があるんじゃないかな。今夜は、そんなビートルズの曲をかけまくります!
――萩原健太と語るビートルズ
こもり校長:萩原先生がおいくつのときに、ビートルズはデビューしたんですか?
萩原:僕は、リアルタイムではデビューは知らないんだよね。1966年に来日するんだけど、そのときが小学校4年生ぐらいです。
こもり校長:来日したころは、どんな感じだったんですか?
萩原:ヤバい盛りあがりですよ。ビートルズのデビューは62年でイギリスでは人気があったんだけど、アメリカで人気が出たのは64年なんです。日本はそれから人気が出て、「それまでになかった音楽だ!」と。ビートルズは俺たちの親の世代からしたら価値観をぶち壊す常識破りのことをする人たちということで、「こんな奴らと関わっていたら健全な生活は送れない」と。子どもたちをそこから引き離そうとする動きがあったんです。
ぺえ教頭:へえ~!
萩原:僕も小学校のときに、ビートルズが来日してコンサートをするけど「行っちゃいけない」と禁止令が出たんです。
こもり校長:親からですか?
萩原:学校から!
こもり校長:えーっ!
ぺえ教頭:そんなことあるんだね(笑)。
萩原:子どもなんでお金もないしチケットは買えないんだけど、いろいろなスポンサーがついていてプレゼント(招待)をしていたんです。だから、学校から禁止されても必死にチョコレートを食べてました。応募してはずれたけど(笑)。
ぺえ教頭:(笑)。
こもり校長:ビートルズがいまでも愛され続ける理由は何だと思いますか?
萩原:1960年代というのは、社会情勢的にもそうだし、音楽のスタジオ技術もものすごい密度で発展していたんです。そこにバッチリはまった感じでバンドの歴史がある。62年にデビューしたころは、たぶん普通の2チャンネルのステレオのテープレコーダーしか無かったのに、だんだん4チャンネルになって、8チャンネル、16チャンネルとなっていた……その発展がほとんど1960年代なんです。だから、いろいろバンドとして実験的なこともできたし、新しい価値観みたいなもの……ヒッピーとかフラワージェネレーションとかが起こったのも60年代だから。
ぺえ教頭:うんうん。
萩原:そういう価値観をまた音楽にも持ち込めたし。そこにはまっていたのがビートルズなんですね。
こもり校長:すごいですね。いまの音楽も進化していますけど、満足しているところからより満足するものを目指している。でも1960年は画期的だったんですね。
萩原:そうですね。できないことが多かったから、できるための苦労と熱量がすごかった。いまの時代だと簡単に再現できるんだけど、当時の苦労と熱量はそこにしかないんだよね。その60年代の空気感みたいなものが、ビートルズの音楽に真空パックされていますよね。音楽から伝わってくる。いまの人にもそれをコピーすることはできるけど、その熱をコピーすることはできないよね。
――この日の放送では……
・「Yellow Submarine」はMVが独特の世界観で、ビートルズと旅をしているような感覚になるという15歳
・「Strawberry Fields Forever」は、歌詞がノスタルジックに感じるという15歳
・「Come Together」のベースラインが好きです。シンプルだけどめちゃくちゃカッコいい!という18歳
・「For No One」は、ポールの歌い出しに心を掴まれる失恋曲。恋愛中の人は、この曲のようにならないでほしいという18歳
と電話とつなぎ、萩原さんとともにビートルズの魅力を語りました。
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聴取期限 2022年10月13日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒
https://www.tfm.co.jp/lock/