放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。10月2日(日)の放送では、大衆演劇「桐龍座 恋川劇団」座長の二代目恋川純さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)小山薫堂、恋川純さん、宇賀なつみ
恋川さんによると、「桐龍座 恋川劇団」は家族でスタートさせた劇団で、父親である初代恋川純が1986年に旗揚げ。「もともと父は違う劇団の座員だったんですけど、お世話になっていた劇団の方から『劇団を作ったらどうだ?』という流れになったようです」と恋川さん。
小山が大衆演劇の定義について尋ねると、恋川さんは「基本的には、やっぱり時代劇をやって、舞踊もあってという感じなんですけど、今は本当にたくさんの方がいろいろなことをやられていて、競争も激しいので、その辺もちょっと変わってきているのかなと思うことは、すごくありますね」と語ります、
演目の時代設定は、江戸を舞台とした髷物(まげもの)が多く「人情物、人情喜劇が好きなので、そういう雰囲気のものに変えて、髷物じゃない現代劇をやったり、いろいろなことに挑戦するようにしています」と恋川さん。
そうした時代物でありながら笑いの要素も取り入れており、「うちの劇団はけっこう(笑いが)多いほうだと思います。僕がそっち寄りのほうが好きなので、ほかの劇団さんではあまりやらないんですけど。公演が3時間あるなかで、踊りが好きな人は『もっと踊ってくれたらいいのに』と思うくらい、僕はしゃべり出したら止まらなくなっちゃうほどお話が好きなので、1人で30分とかしゃべっています(苦笑)。『それが面白い』と観に来てくださる方もけっこう多いイメージがありますね」と言います。
物心がついた頃から、基本的に1ヵ月ごとに全国を旅回りするという生活だったそうで、少年時代は「ずっと1ヵ月ごとに転校でしたね(苦笑)。友達ができたな、馴染んだなと思った頃には『また来年』と移動して……」と振り返ります。
そんな旅回りをする生活から“この世界でやっていこう!”と決心したのは「兄が10年座長をつとめて、(劇団を)出たんですね。違う分野で役者をしていくとなったときに、必然的に僕は座長という存在になる時期があったんです。兄が12歳上なので、お父さんみたいな感じで、芸事も普段の自分の私生活の部分でも教わって育ててもらった人だったので、最初はちょっとすぐに座長みたいな、襲名披露もできなくて。兄の座長という存在を空けていたんです。
親としては、兄がずっと座長を続けて順番的に僕に譲るみたいなことをイメージしていたと思うんですけど、(兄が劇団を出た)3年後に『僕が座長を継ぎたいと思うんだけどどうかな?』という相談を父と母にしたとき、母は泣いて『その言葉を待っていた』という感じになったんです。座長を継ぐということは劇団を背負うことなので、そこで初めて、ここからは今までよりも、腹をくくるという言い方ではないですけど『やっていくんだろうな』と。そこが自分のなかでは一番のきっかけだったのかなと思います」と、2011年に座長襲名をするまでの思いを明かしました。
そんな襲名裏話に、小山が「今のお話、そのまま演目のひとつにしたいですね」と話すと、宇賀も「本当にドラマみたいですね」とうなずいていました。
次回10月9日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2022年10月10日(月・祝) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/post/