ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。
今回のゲストは、森本千絵さん(アートディレクター、コミュニケーションディレクター)×近藤良平さん(振付家、ダンサー)。ここでは、森本さんが主宰するデザインチーム「goen°」の15年周年を記念して、期間限定でオープンしている「ATELIE&SHOP『goen°』」について語りました。
森本千絵さん、近藤良平さん
森本さんは、広告代理店「博報堂」を経て、デザインチーム「goen°(ゴエン)」を設立。Mr.Childrenなどミュージシャンのアートワークや、NHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のタイトルデザイン、さらには映画「海街diary」の宣伝ビジュアルなど多岐にわたる仕事で知られています。
一方、近藤さんは、学ラン姿でダンスや生演奏、人形劇、映像、コントを展開するダンスカンパニー「CONDORS(コンドルズ)」を主宰。今年、埼玉・さいたま市の複合舞台芸術施設「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督にも就任されました。
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森本さんは今年、主宰するデザインチーム「goen°」の15年周年を記念して、東京・代官山にある事務所の1階に、期間限定の「ATELIE&SHOP『goen°』」をオープンしました。
◆“店”をきっかけに交流が広がる
森本:「goen°」の1階が空くことがわかって、後先考えずに借りたんです。最初は、ちょっと不安になりました。でも、何もない空間に立ってみたら、「やれるかも!」と思って、借りてから(2001年からアートワークを担当している)Mr.Childrenのみなさんに、30周年企画のプレゼンのときに「私、お店を始めるんです」と言ったら、桜井さんたちから「森本さん、何を売るんですか?」と聞かれたので「何を売るかまだ決めていません」と。
そこから、最初に“正月飾り”を作るところから始まったんですけど、近藤さんにもお声がけさせていただいて、まずは「(お店を)パワースポットにして行こう」と思い、大好きな写真家などあらゆる人に声をかけて、44人近くのグループ展を開催しました。
近藤:実は、その展示に感銘を受けたんです。いろんな職種の人がいて、その人の持っている気持ちを“グループ展”という名において集めるのは、すごくいい発想だなと思って。ちょっと“仲間”的な気持ちにもなりましたし。
森本:その後、アートワーク展「Dear Mr.Children展」を開催しました(※現在は終了)。私がアートディレクターになったきっかけも、近藤さんたちとお会いして「goen°」を作ったきっかけも、全部の大事なタイミングはMr.Childrenでアウトプットしてきました。「goen°」が15周年を迎えるタイミングで「展示をやって」って言われたら、やはりMr.Childrenになる。
それで、「こんな狭いスペースですが、Mr.Children 30周年のお祝いに展示させてください」と言ったら、「逆に面白いね!」と言ってくださったのですが、ふたを開けたら大変で……。予約制のチケットが“秒”でなくなってしまったので、申し訳ないなと思い会期は長く設定して、できるだけ私もいるようにしました。
“お店”という場を作ると、また新しい友だちができましたね。グループ展から来てくれている人がいて、お店のファンの人ができて、すぐ裏に住んでいるおばさまと仲良くなったり、その人にとってはMr.Children との出会いになる。
近藤:理想的な店だな。
森本:7月26日(火)〜8月28日(日)は、鈴木杏さんの初絵画展「この世界 全てのキャンパス 鈴木杏のアトリエ展」を開催(※現在は終了しています)。鈴木杏さんがずっと描き続けてきた絵の展示はもちろんですが、日本で初めて独自の絵の具を作り出した東京・銀座の「月光荘画材店」さんご協力のもと、誰もが立ち寄って絵を描ける「街アトリエ」ができたらおもしろいなと思って。NHKの番組「街角ピアノ」が好きで、それで「街アトリエ」をやってみようと思いました。
近藤:それは子ども訪れるね。
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その他、「goen°(ゴエン)」最新情報については
公式Webサイトをご確認ください。
▶▶番組Webサイトでは、この記事の放送内容をPodcastで配信中です。
次回9月30日(金)の放送もお楽しみに!
<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/curators/