吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。1月25日(土)の放送では、1901年創業の老舗チョコレートメーカー「平塚製菓」の平岡晋さんに、新商品「TOKYO CACAO」についてお話を伺いました。
東京産カカオを使用した「TOKYO CACAO」
平塚製菓が、2019年に発表した新商品の名前は、「TOKYO CACAO」。構想から16年……東京産のカカオを使った貴重な“国産チョコレート”です。
チョコレートの原料となるカカオは、高温多湿の熱帯植物。通常、日本国内で使用されるカカオは輸入もので、そのほとんどがガーナ原産です。
カカオ豆を取り出して、発酵・乾燥された状態になって輸入されるのですが、国内でこの作業をするには、気温や湿度の変化が激しいために、コントロールがとても大変なんだそうです。
すべてが手探りからのスタートで、チョコレートに仕上げるまでには、数々の困難を乗り越えたという平塚製菓の挑戦。
東京で栽培した貴重なカカオ豆
「TOKYO CACAO」プロジェクトチームの平岡さんは、「収穫までは、農園のみなさんに頑張っていただいたんですけど、そのあとカカオ豆を通常チョコレート屋さんが輸入している状態まで仕上げる、発酵と乾燥という工程があるんですね。ところが、ほとんど文献もなくて、正直、最初のころは失敗も何も、何が正解かもわからなかったんですね。そこから手探りで、少しずつ自分の知っているカカオ豆に近づいてきたんです」と振り返ります。
普段よく口にするガーナ産のチョコレートが、ビターでスパイシーだとしたら、「TOKYO CACAO」は、真逆の“マイルドでフルーティー”。カカオってフルーツだったと気付かされると言います。
「農作物なので、毎年、少しずつタッチや風味が変わっていくのかなと思っています。ワインのボージョレ・ヌーボーのように、今年の仕上がりはこれ、来年の仕上がりはこれ、という風に皆さんに楽しんでいただけたらなと思っています」
ワインのように風味の違いを楽しむ
満を持して誕生した、メイド・イン・ジャパンのチョコレート「TOKYO CACAO」。毎年の味が楽しみですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php